Eジーラにブラシレスモーター Novak HV-MAXX を載せてみる
2005年 11月 03日
アメリカNovak社の、HV-MAXXというブラシレスモーターシステムです。アンプとモーターにアンプを冷やすファン・キャパシターなどが添付しています。
載せ方ですが、HV-MAXXのモーター本体は純正のモーターより長くて、シャシーに干渉します。このあたりが一工夫必要そうですね。
調べてみると、載せ方はぼくが知る限り2種類存在するようです。
1)ギアボックスを前後ひっくりかえして、モーターが干渉しないようにする方法。この方法だとモーターも逆回しですね。
2)干渉してしまうシャシーの一部分を切ってしまう方法。この方法は ここ~ に載っています。 ※直接リンクができないっぽいのでグーグルのキャッシュへのリンクです。そのうち消えちゃうかも。
検討した結果、加工が楽そうな(2)に決定。
載せた様子の全体です。本来モーターは2個積まれていますが、ブラシレスモーターは一つです。片方のモーターを積まなくなると、もう片方のモーター穴がぽっかり空いてしまってギアボックスへゴミが侵入する原因となります。
HV-MAXXのセットには、空いてしまうモーターの穴を塞ぐためのフタが添付されています。あめりか~んな製品なのに、ずいぶん丁寧・気が利いてます。
干渉するシャシーはこの部分です。ココを糸ノコで切りました。材質は柔らかいのですぐ切れました。
もう一つ加工が必要な部分が、モーター本体のヒートシンクです。モーターの円周8割位をぐるっと囲むヒートシンクには、フィンが等間隔で並んでます。フィン2枚分程度を根本から切って、ヒートシンクがモーターをカバーする範囲を少し減らします。こちらも糸ノコで切りましたが、硬くて作業が大変でした(汗)。
フィンをカットすることで、シャシーとの干渉および、小さなピニオンをつける際のギアボックスへの干渉を防ぎます。
ちなみにカットしない場合だと、この当たりが問題となります。
(1)ピニオンの歯をスパーギアに近づける移動範囲が狭くなってしまう。具体的にはモーターをギアボックスの中央方向へ動かそうとしても、ヒートシンクがギアボックス本体へ干渉して、ちょうどよい場所まで動かせません。
(2)モーターをギアボックスへ固定して、ギアボックスをシャシーへ固定しようとすると、ヒートシンクの下側がシャシーに干渉します。
ピニオンギアですが、最初に手持ちの15Tピニオンをつけてみました。15Tピニオンは、純正部品に準備されていません。タミヤTXT-1用の15Tピニオンが合いますので、それを使いました。
なお、モータープレート自体の加工は不要でした。15Tピニオンを使う場合もギリギリですが、程よい場所で固定できます。
レシーバーを格納するボックスにもモーターが干渉しますので、こちらも切って干渉を防ぎます。
アンプ本体は、純正アンプとまるっきり同じ大きさなのでそのままポン付けです。説明書を参考にして配線し、冷却ファンを装着して・・・一つ変更したのは、バッテリーコネクター。
一般的なタミヤコネクターでは、ツインフォースに同じモーターを載せた車体でコネクタが溶けちゃうのを見ています。きっと同じことになると予想し、大容量タイプのコネクタへ変更です。
各部の装着具合などを確認し、走らせてみると・・・すっごいトルク!! しかしあまりトップスピードが伸びません。どうも回りきってしまうようですね。モーターの発熱もほとんどないです。
HV-MAXXの説明書を読むと、ギア比には特に注意するように注意書きがあります。少なくとも、標準ピニオン(Eジーラは、20T)より2枚は減らすように書いてあります。
というわけで、17Tピニオンへ換装してみました。これで走らせてみると・・・トルク感はあまり変わらず、トップスピードがすっごい伸びました!! TNXと同じくらい出てそう・・・ モーターの発熱は、しばらく触れていられる程度には熱くなりました。今度、温度計を使って観察してみます。
ピニオンは16Tがあれば試したいですが、手に入ればいいなぁ・・・
さて走行インプレを。17Tピニオン、バッテリーはインテレクト3600V3×2(12セル)の状態の内容です。
舗装路では、毎回ウイリーしてコケる位のダッシュ力です。オフロードでもフロントが若干上がり気味の加速で、まるでTNXのそれのように。
さすがに最高速が上がったため、全速でステアリングをめいっぱい切るとコケます。ちゃんと減速すれば大丈夫ですから、ここは運転技術でカバーします。
走行時間は10分くらい走っていると思いますが、ちゃんと計測していないので不明です。
駆動系の破損は今のところありません。リアのユニバを1本壊しちゃいましたが、うちのEジーラは以前に、ユニバの付け根に小石を引っかけたまま走行させていて、ユニバ付け根の肉厚が本来の半分以下になっていました。いずれ壊れると思っていましたから。
HV-MAXX一式は高価でしたが、走り具合やスピード・トルク・モーターのコントロール性などなど、満足しています。
オマケ:Eジーラのホイールを固定するハブは樹脂製です。ブラシレスモーターのパワーに負けそうな気がしますので、金属製へ変更しました。タミヤTNXの純正ハブがそのまま使えますよ。